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服飾学科



教育研究上の目的

服飾学科ではビジネスの基礎を知るモードテクノロジーの専門家と服飾造形の基礎を知るファッションビジネスの専門家の素地を培うことを教育の目的としています。服飾関係の造形の分野の4つのコース(モードクリエーション、インダストリアルパターン、テキスタイルデザイン、ファッションプロダクトデザイン)とビジネスの分野の2つのコース(ファッションビジネス・マネジメント、ファッションビジネス・流通イノベーション)を置き、それぞれの専門分野で活躍できる創造力をもった人材育成を目指します。

ディプロマポリシー(学位授与の方針)

本学では下記の表に掲げる専門課程のコース別の教育目的に従って、目標の欄に掲げている服飾関係の専門的職業で活躍できる人材の育成を目標としています。

入学時にモードテクノロジー系のコースを志望するクラスとファッションビジネス系のコースを志望するクラスに分かれて1年間初年次教育課程の教育を受けますが、その間に服飾造形関係とビジネス関係の基礎科目で17単位を両系共通の必修科目として履修します。これによって、ビジネスの基礎を知るモードテクノロジーの専門家と服飾造形の基礎を知るファッションビジネスの専門家の素地を培うこととしています。さらに初年次で系ごとに共通の専門基礎必修科目2単位と2年次で専門教育課程のコースに進学した後、モードテクノロジー系の各コースでは10単位、ファッションビジネス系の各コースでは7単位の共通の専門基礎必修科目を履修します。

2年次から4年次までの専門教育課程では、各コースごとに専門必修科目35単位ないし38単位の履修を求めています。この専門必修科目は、ファッションビジネス系の2年次では、2つのコースの科目は共通していますが、これ以外は各コース間で同一の科目はありません。

さらに各コースごとに23単位から29単位の専門選択科目の履修を求めています。

以上の専門基礎科目と専門科目を合わせて90単位を履修することでコース別の教育目的と目標を達成することとしています。

また教養科目34単位の履修によって、社会人としての資質、能力を養い、幅広く深い教養と総合的な判断力を培い、豊かな人間性を涵養することをめざしています。

教養科目34単位と専門科目90単位の合計124単位を修得することで卒業を認定し、学士(服飾)の学位を授与することとしています。

専門課程 コース別教育目的と目標

コース名 目的 目標
モードクリエーションコース 服飾造形表現に必要とされる知識・技術・感性を修得し、イメージを的確に造形として表現・判断できる能力の育成を目的とする。 ファッション産業の現場で活躍できるデザイナー、パタンナー、縫製技術士などの人材育成を目標とする。
インダストリアルパターンコース ファッションの色や素材、人体におけるサイズ等を最も良い状態へ改良しながら個々の人体に対応して、パターン開発できる能力の育成を目的とする。 3D計測器を使用した人体計測およびアパレルCADによる個々の人体に対応したパターン開発が提案できるパタンナーの人材の育成を目標とする。
テキスタイルデザインコース 服飾の原材料や素材を理解し、表現技法の修得によってテキスタイルデザイン、設計をもとに自由にテキスタイル作品の制作ができる能力、またニットにおいてはニットCADシステムによるニット作品の制作ができる能力を育成することを目的とする。 創造的なテキスタイルデザイン・設計を通してイメージ通りに表現したテキスタイル作品を制作できる能力によって、ファッション業界において織物デザイナー、ニットデザイナー、プリントデザイナーとして活躍できる人材の育成を目標とする。
ファッションプロダクトデザインコース ファッションプロダクトの分野でアイディアを創出する豊かな発想力並びにそのアイディアを具体的な形にする造形力と実際に制作する技術力の育成を目的とする。 バッグ、帽子、アクセサリー、シューズ等ファッション関連製品のデザインなど、プロダクトデザイナーとして広く社会に受け入れられる人材の育成を目標とする。
ファッションビジネス・マネジメントコース ファッションビジネスにかかわる企画創作能力・企画作成技術力・プレゼンテーション能力の育成を目的とする。 ファッションビジネスを企画・提案でき、マネジメント(企業等の経営管理)能力を身に付けたマーチャンダイザー等のCCO(チーフクリエーティブオフィサー)となる人材の育成を目標とする。
ファッションビジネス・流通イノベーションコース SPA(製造小売業)、オムニチャネル(統合販売)など変革の進むファッション流通に即応できる感性・思考力と課題解決力などの能力の育成を目的とする。 店舗販売とネット販売の併合した事業運営などファッション流通イノベーションを推進するCMO(チーフマーケティングオフィサー)となる人材の育成を目標とする。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

本学の教育の使命と目的を効果的に実現するための教育組織として、1年次では共通の初年次教育課程と2、3、4年次で6つのコースに分かれた専門教育課程を設けています。初年次教育課程では、教養科目によって一般的教養を養い、服飾関係科目によって芸術性・技術力、ビジネス基礎力を育成します。その基礎の上に立って、専門教育課程で、創造力をもった専門職業人を養成することを目指しています。

教養科目は、幅広く深い教養と総合的な判断力を培い、豊かな人間性を涵養することを目的として、キャリア・一般・体育・総合・国際関係・外国語の科目を多数開講し、外国語は8単位以上、それ以外の科目で26単位以上の履修を要求しています。また1年次生には初年次科目の「学習基礎」を必修として、大学で4年間学ぶためのスキルを修得させています。外国語については3、4年次での受講も可能にし、服飾業界での必要性に対応しています。

初年次教育課程では、服飾関係科目の共通必修科目と専門選択科目を設けています。共通必修科目の中核科目としてファッション・フィールドリサーチ、服飾造形基礎Ⅰ・Ⅱ、流通・商業入門、ファッションビジネス概論があり、これらを全員に履修を義務付け、服飾造形に関する基礎的な技術やファッションビジネスの基礎を全学生が修得することとしています。これが本学の初年次教育課程の特徴です。

専門教育課程では、モードテクノロジー系の4つのコースとファッションビジネス系の2つのコースに分かれて、各コースごとに独自の必修科目(35単位〜38単位)を設定しています。ファッションビジネス系の2年次では、2つのコースの必修科目は共通していますが、これ以外は各コースの間で共通する必修科目はありません。各コースの教育目的と目標が異なり、共通性がないことに基づいています。各コースの教育目的と目標を達成するために必要な必修科目をコースごとに17科目ないし20科目設定しています。初年次教育課程の科目、専門教育課程での選択科目と合わせて専門教育課程でコースの必修科目を履修することによって、各コースの目指す専門職業分野の人材育成を可能とする方針のもとにカリキュラムを編成しています。

本学の履修科目の単位内訳は次の表の通りです。

履修科目単位内訳表

修得単位数
モードテクノロジー系 ファッションビジネス系
共通専門基礎必修科目 1年次 17
2年次 7
系別専門基礎必修科目 1年次 4 4
2年次 3 0
コース別専門必修科目 モード
37
インダストリアル
37
テキスタイル
38
プロダクト
35
マネジメント
39
イノベーション
37
2年次 14 16 12 12 13
3年次 14 14 17 14 16 16
4年次 9 7 9 9 10 8
専門選択科目 22 22 21 24 23 25
専門科目合計 90単位
教養科目 初年次 必修 10
キャリア
一般 選択 16
体育
国際関係
外国語 選択必修 8
教養科目合計 34単位
総合計 124単位

アセスメントポリシー(学生の学修成果の評価の方針)

杉野服飾大学は、アドミッションポリシーに基づき学生を受け入れ、カリキュラムポリシーに沿って教育課程を編成し、ディプロマポリシーに定めるとおり、服飾学科では服飾造形又は服飾ビジネスの専門職業人、服飾表現学科では服飾表現の専門職業人、服飾文化学科では服飾文化の専門職業人を養成することを目的としている。ディプロマポリシーは、服飾学科の各コース別の専門教育課程と服飾表現学科の各専攻別の専門教育課程、服飾文化の専門教育課程の具体的な教育目的と人材育成目標を定めている。

この人材養成目標に従って、服飾学科の教育課程修了時に達成されることが期待される能力の水準は、それぞれ次の表のとおりとする。この能力の水準の測定は、平成24年3月に中央職業能力開発協会が刊行した包括的職業能力評価制度整備委員会活動報告書の「アパレル分野」職業能力評価基準中の該当能力ユニットのレベル1の職務遂行のための能力基準を使用する。該当能力ユニットにレベル1が無い場合には、レベル2を参考として使用する。
また、服飾表現学科の教育課程修了時に達成されることが期待される能力の水準は、ディプロマポリシーで専攻ごとに定めている養成目標の職種の人材として現代日本の企業のスタッフの業務を遂行する能力とする。
服飾文化学科の教育課程修了時に達成されることが期待される能力の水準は、服飾文化が内包する現代的な課題解決に向けた発想力と提案力を有する服飾の専門職業人として、社会に貢献できる能力である。

初年次教育課程の学修成果は、各学科の専門課程への進級率を指標とする。各学科及び学科の各コース、専攻の専門教育課程の学修成果は、標準修了年数での卒業率、就職率の指標によって判定する。
各授業科目の学修成果は、シラバスに記載した到達目標の達成度によって判定する。
専門教育課程の各学科及び学科の各コース、専攻の学修成果の評価の指標として、一般財団法人ファッション教育振興協会が実施している該当する職種別の検定の受検率、合格率を使用する。専門教育課程の学年と検定の種類及び級の対応については、各学科及び学科の各コース、専攻ごとに別途定める。
専門教育課程の各学科及び学科の各コース、専攻ごとに外部の団体が主催するコンテスト、資格試験も学修成果の評価の指標とする。

大学全体の学修成果測定の指標については、別に定める。
服飾学科の専門課程のコースごとの課程修了時の能力水準及び各年次の能力水準については、別に定める。
服飾表現学科の専門課程の専攻ごとの課程修了時の能力水準及び各年次の能力水準については、別に定める。
服飾文化学科の課程修了時の能力水準及び各年次の能力水準については、別に定める。

杉野服飾大学の学修(教育)成果測定の指標

1. 初年次教育課程の学修成果測定
  • 初年次教育課程の学修成果は、入学者数と入学後2年目に専門教育課程への進級者比率を指標として行う。
  • 服飾学科はテクノロジー分野とビジネス分野ごとの指標によって行う。
  • 服飾表現学科は5つの専攻によって指標を行う。
  • 初年次前期での中退率を服飾学科、服飾表現学科、服飾文化学科ごとに行う。

2. 服飾学科の各コース、服飾表現学科、服飾文化学科の期待される能力の水準

各学科(服飾学科は各コース、服飾表現学科は各専攻)の期待される能力の水準(学修成果の指標)は、卒業制作、卒業論文にもとめられる能力であり、その具体的な要件は、4年次の卒業制作又は卒業論文の科目が要求している達成度である。

3. 各授業科目の目標達成度(学修成果)

各授業科目の目標達成度はシラバスに記載した到達目標によって測定する。
測定の指標は、履修学生の作品提出やプレゼン、小テスト、期末試験、シラバスに記載した準備及び復習学修時間の履行状況(学修行動調査によって別途検証)、授業評価アンケート調査とコメントへの対応とする。
シラバスに記載した到達目標については、服飾学科の各コース、服飾表現学科の各専攻、服飾文化学科の必修科目において期待される能力水準(学修成果測定の指標)との関係が適切か、準備学修時間と合わせて別途シラバス作成時に審査する。

4. 卒業者数による学修成果測定

服飾学部服飾学科、服飾表現学科、服飾文化学科全体としての卒業者数による学習成果の測定は次の指標によって行う。
  • 標準卒業年次4年前入学者数に対する標準卒業年次での卒業者の比率
    服飾学科の各コース、服飾表現学科の各専攻、服飾文化学科ごとの卒業者数による学修成果の測定は次の指標によって行う。
  • 卒業年次の3年前の服飾学科の各コース、服飾表現学科の各専攻、服飾文化学科の2年次進級者数又は服飾学科、服飾表現学科、服飾文化学科2年次への進級者数に対する標準卒業年次での卒業者の比率

5. 就職者数による学修成果測定

服飾学部全体としての成果測定は次の指標によって行う。
  • 標準卒業年次での卒業者に対する就職者数の比率
  • 標準卒業年次での卒業者数に対する服飾企業の専門的職業への就職者の比率
  • 標準卒業年次での卒業者のうち就職希望者に対する就職者数の比率
  • 標準卒業年次での卒業者のうち就職希望者に対する専門的職業への就職者数の比率
    *専門的職業は服飾学科の各コース、服飾表現学科の各専攻、服飾文化学科での学修成果目標による職種を言う。

アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)

杉野服飾大学は、チャレンジ精神をもって、芸術性・技術力と文化的教養に基づいた創造力を養い、服飾分野の専門的な職業人として社会で自立する能力のある人材の育成を目指し、以下のような人物を受け入れます。

「学部の教育内容に強い関心と学習意欲をもっている人」
「優れた創造性や豊かな個性をもっている人」
「自己の認識や表現ができ、自己実現への意欲が高い人」

服飾学科の求める学力の3要素

  • 知識、技能
    服飾を学ぶために必要な高校までに身につけておくべき基礎学力を備え、ものづくりやファッションビジネスへの興味関心がある。
  • 思考力、判断力、表現力
    服飾の造形とビジネスについて求めることを自ら考え、それを実現するために必要なことを判断し、実現するとともにこれらのことを表現する力を有している。
  • 主体性、多様性、協働性
    ・服飾の造形とビジネスについて自分の考えをしっかり持ったうえで、自分とは違った立場や考え、発想を柔軟に取り入れて協力しながら物事を作り上げていく力を持っている。
    ・目的に向かい継続して研究、実践できる。