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学長メッセージ


ファッションの世界を牽引する若き専門職業人を育成します

学長 加藤 敬

杉野服飾大学は、服に関わる造形やデザイン、ファッションビジネス、映像メディア、スタイリング、さらには服飾文化まで幅広く学べるファッション分野の総合大学です。
21世紀に入った現在、日本のファッション産業と社会はかつてないほど国際化が進行し、素材生産から消費市場に至る全ての局面でさまざまな課題に直面しています。この状況の中で、現在および未来の日本のファッション産業の道を切り開くチャレンジ精神を持って、芸術性・技術力と文化的教養に基づいた創造力を養い、専門職業人として自立する能力のある人材を社会に送り出すことが杉野服飾大学の使命です。
このような使命を果たすため、服飾学部服飾学科は入学時にモードテクノロジー系とファッションビジネス系のどちらかを選択します。どちらの系に所属しても、初年次では共通でいくつかの服飾造形の基礎科目とビジネスの基礎科目を必修科目として履修したうえで、2年次から専門コースに分かれて専門教育科目を履修します。
また、服飾表現学科は、ファッションの価値を人々に伝えるさまざまな表現世界で専門家として活躍する人材を養成する学科です。服飾表現の専門領域に対応する4つの専門分野から希望する主専攻と副専攻を選択し、専門的な資質や能力を身に付けます。
今、ファッション産業の世界でもSDGs(持続可能な開発目標)に沿った事業への転換が求められています。歴史や伝統を学び未来を創造する、時代の要請に応える人材の育成を目指して、2023年度から服飾文化学科を新設しました。
AIやロボットの発展により、現在ある仕事の半分はなくなるといわれますが、どんなにAI技術が進歩しても、高品質の服作りには繊細で複雑な手仕事が不可欠であり、ファッションに関する様々な分野においても高度な知識・スキルを持った人材が必要です。むしろこれからはAIも活用できる専門職業人のニーズが高まると考えます。
杉野服飾大学は、皆さんが目標に向かってチャレンジし、創造力と個性を伸ばす機会と環境に満ちあふれています。
杉野服飾大学 学長
加藤 敬

PROFILE

1987年、筑波大学大学院修了、文部省(現・文部科学省)入省後、ユネスコ本部、高知県生涯学習課長、在インドネシア大使館一等書記官、科学技術・学術政策局国際交流官、国連大学大学院事務局長、新潟県立大学事務局長、文化庁芸術文化課長等を歴任。
2016年、名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授(学長特別補佐)に就任。
2019年、東京国立近代美術館館長に就任。
2023年4月より杉野服飾大学学長に就任。