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大学院 造形研究科 造形専攻



「衣」は、鍛えられた美しい造形である。
本大学院では、「衣」の造形研究を行います。
それは、私たちがものごとを捉える自らの「眼」を持ってこそ可能となる造形です。
ここでは、その自らの「眼」を獲得し、鍛えられた美しい造形を行うために、服飾の場から美術の場に立ち位置を広げ研究を行います。

「身」

「材」

「着」

「意」

きっかけは、大きく四つの切り口から得ることが出来ると思います。

一つ目は「身」。

肉体そのものとして、或いは骨格構造、運動、皮膚(メイク)、髪など、身体は衣の支持体としてあるものです。「衣」は、例えば彫刻のように自立した造形ではなく、身体とともに成り立つ造形です。

二つ目は「材」。

服飾、美術のみならずすべてのものづくりにおいてベースとなる切り口です。衣を実在させるテキスタイルやその他のマテリアルが対象で、そこからファイバーアートへと広げていくことも可能です。

三つ目は「着」。

まさに着ること、纏うこと。そこからのスタイルやシルエット、コーディネートからコンポジションへ、などが挙げられます。我々人類が長い歴史の中や様々な地域で、どのように着るという行為を行ってきたのかを考えてみましょう。

最後は「意」。

これは衣を社会において意味づけるもので、性別、役割(例えばユニフォーム)、“らしさ”、きれい、可愛い(空中に浮いた形容詞)…など多方向の要因があります。今現在進行形の様々な文化を巻き込んで、その意味を捉えて、感じ取ってみましょう。

それぞれがこの中の一つ、或いは複数のキーワードを拾い上げ、テーマとして掲げ、自分で考え、自分で探し、自分で企て、そして自らの手でつくることを「純粋」に実践していきます。
鍛えられた美しい造形作品をつくることを通して、それぞれが社会において様々なクリエーターとしてものづくりに直接的或いは間接的に関わり、そしてライフワークとする人材が育ってくことを目的としています。


国内外の「衣」の創造の場で「クリエーター」として活躍をめざす人材を募っています。
私達は未来に向かって、造形表現を通しそれらの様々な新しい可能性を探していきます。
相談票に相談・質問内容等をご記入のうえ、添付ファイルにて送信してください。


アドミッションポリシー

  1. 美術の基本について理解をもち、美術的な造形に関する関心と「意欲」をもっていることが必要。
  2. 美術造形研究の場で養成される構想力、構成力、技術力、表現力によって「直接」衣服の形態を造形する方法の遂行能力が求められる。
  3. 自らの内面から発する創作意欲とその造形を支える技法研究とが融合し、自らの「動機」となって造形していく能力が求められる。
  4. 衣服の造形についての主観的な動機が流行などの現象に追従する ことではなく、無からの「新たな創造物」を作り出すことである ことの認識が重要。

カリキュラムポリシー

本大学院修士課程は美術としての衣の造形に関する研究を行い、高度の創造力を有する衣の造形作家を養成し、服飾に関する文化の進展に寄与することを目的とする。
このため、次のとおりのカリキュラムポリシーを定める。
1年次
  • 造形表現構想法と色彩表現法によって創作のコンセプトを確立したうえで作品制作とプレゼンテーション演習によって創作を作品化し、表現へと向わせることで衣の造形作家としての基礎づくりをする「創作研究Ⅰ、Ⅱ」を課する。
  • モデリング制作法を中核とし、マテリアル演習、古典技法研究、作家研究を行う「創作技法研究Ⅰ、Ⅱ」によって造形の方法を模索し、素材に関しての試行錯誤を繰り返しながら創作能力を養う。
  • 自由科目以外は上記の科目と「美の考察」を全員に必修科目として課することとする。
2年次
  • 前期の「創作研究Ⅲ」で「創作研究Ⅰ、Ⅱ」の様々な表現の演習を基盤とし、「創作技法研究Ⅰ、Ⅱ」の技法、素材から受ける創作衝動を活動の本源としながら、それぞれのテーマ立てのうえ、衣の造形の作品制作を行い、衣の造形作家としての基礎を造り、その発展と応用を目指す。また「創作研究Ⅱ」から引き続き、プレゼンテーションの可能性の探求を通し、作品を表現の領域まで高めて行くことと、それを修了制作の発表の方法の研究につないで行く。
  • 後期では、「修了制作」として、それぞれの創作テーマの設定のもとに、衣の造形の作品を制作する。真の造形作家を目指し、修士課程の集大成として、修了後の作家活動の出発点となる作品を制作する。
本大学院修士課程のカリキュラムは、衣の造形作家育成のための上記のとおり2年間必修科目の連続した積上げ方式のカリキュラムとする。

ディプロマポリシー

本大学院修士課程の教育課程は、自由科目以外は、講義科目の「美の考察」と演習科目の「創作技法研究Ⅰ、Ⅱ」、「創作研究Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」、「修了制作」がすべて必修科目となっている。従って、全員が必修科目の7科目30単位を修得し、かつ修了制作の審査に合格することが修了要件となっている。
修了制作は、2年次前期に担当指導者との協議によって決定している作品内容によって作品を制作し、展覧会場等におけるインスタレーション及びパフォーマンス形式による修了制作発表を行う。
本大学院修士課程に2年以上在学し、上記の修了要件を満たし、修了制作発表を行った者で学位授与の申請書を提出した者に対し、修士作品審査委員会の審査結果に基づいて研究科委員会の審議を経て、本大学院の学位規程による修士の学位を授与する。
作品評価に当たっては、衣の造形作家として、制作の姿勢と作品の水準を評価対象とする。

カリキュラム

授業科目名 単位数 履修方法 配当年次 週時間数
講義 演習 実験実習 必修 選択 自由 前期 後期
美の考察 2 1 2
創作技法研究Ⅰ 4 1 4
創作研究Ⅰ 4 1 4
創作技法研究Ⅱ 4 1 4
創作研究Ⅱ 4 1 4
創作研究Ⅲ 6 2 6
修了制作 6 2 6
2 28
メディアと造形表現 2 1 2
パリの文化と日常の美 2 1 集中
4
必修科目30単位を修得し、かつ修了制作の審査に合格することを修了要件とする。

修了制作について

修了制作

修了制作作品内容
1人につき、「作品A」と「作品B」の2作品を制作する
(作品点数は3~10点 自分の世界観を現すために必要十分な点数を考慮すること)
作品A、Bの内容は以下の通り。

作品A:
    「美術造形作品」
⇒現代美術における純粋形式によるもの。
作品Bとの関連性において、個人の発想、世界観を可能な限りのあらゆる表現方法から選び、造形・表現を行う。
(ex.絵画、写真、映像、彫刻、ファイバーアート、レディメイドを含めたインスタレーション、その他)

作品B:
    「服飾造形作品」
⇒身体に装着可能な「衣服形態」のもの。
作品Aとの関連性において、形態、素材、色彩、そして記号性を含めた設計をし、造形・表現を行う。
(ex.衣服形態の日常における機能性、役割は問わない)

作品A、Bの比率、比重はそれぞれの表現内容によって自由に選ぶこと。

修了制作評価・採点方法

各展覧会場に赴き、作品展示を鑑賞、作者のプレゼンテーションを受け、質疑応答の後講評、そして評価・採点行う。
評価のポイントは以下の通り。
  1. 作品のコンセプトは明快か
  2. 作品の表現はそのコンセプトのもとに的確に行われているか
  3. 作品の展示空間はその作品の表現が的確に伝わるものとなっているか

修了制作評価基準

 A →(100点~90点)特に優れている
 B →(89点~80点)優れている
 C →(79点~60点)妥当と認められる
 D →(59点以下)認められない

外部審査員:
  1. プレゼンテーション評価 /100
  2. 作品評価 /100
  3. 展示評価 /100
以上の平均点

内部審査員(担当指導者):
  1. プレゼンテーション評価 /100
  2. 作品評価 /100
  3. ポートフォリオ /100
  4. 小作品集 /100
  5. 展示評価 /100
以上の平均点

内部審査員(担当指導者以外):
  1. 作品評価 /100
  2. 展示評価 /100
以上の平均点

質の評価基準

  1. 本科修了後の進路に対する意識
  2. 1. の進路を踏まえたプロフェッショナリティーの質
    1)創作プロセスの質
    2)創作・表現意識の明瞭性
    3)創作・表現の技術・方法の適確性
    4)鑑賞者の作品感受についての想定力

修了制作評価基準配分

  1. 作品評価
    全研究指導者による完成後の評価→ 70%
    担当指導者による制作に対する評価→ 30%
  2. 発表
    全研究指導者による評価→ 30%
    外部審査員による評価(作品評価も含む)→ 70%
以上 1. と 2. の合計によって行う。

授業科目概要


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